【マレーシア・マレー系】の祝日・ラマダン

お祈り 生活の基礎知識
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こんにちは!マレーズです。

マレーシアはイスラム教の国。日本では馴染みのない宗教ですが、イスラム教は世界でキリスト教につぐ世界第2位の信者を持つ宗教です。

2020年3月から、マレーシアではコロナによる国のロックダウンが行われ、2021年末くらいまでイスラム教をはじめとする各民族の行事は自粛を余儀なくされていました。

2022年になり、マレーシアはwithコロナ方針に転換。コロナ関連の規制も感染者数に合わせて徐々に解除されていき、久しぶりに家族や友人たちと過ごせる行事が出来るようになりました。そして2022年4月1日からは2年ぶりにマレーシアの国境も再開され、外国人もマレーシアに来れるようになりました。

今回はそのイスラム教徒の間で行われる行事のラマダンについて、ご紹介したいと思います。

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ラマダンって何?

イスラム教の行事の一つ。年に1回、ヒジュラ暦(太陰暦)の9月にあたる時期の新月の日から約1ヶ月間行われます。

約1ヶ月の間「貧しい国の食べ物が食べられない人たちの気持ちになって、食べ物と日頃不自由なく食べられることに感謝し、また他人との争いや欲を制限することで自身を清めて、イスラム教の信仰心を強くするための行事。

太陽が出ている時間、健康なイスラム教徒の若者は飲食や喧嘩や悪口・欲などを自粛することが神様との約束となっています。

ラマダンのルール

日の出後から日の入りまで、飲食を控える

乳幼児・妊婦・体調を崩している人やお年寄りの断食は免除されます。ラマダン期間の飲食は、太陽が出ていない時間にはすることが出来ます。

悪口や喧嘩などのネガティブな争い事・欲を自制する

自分の中にある欲を自制することで、自身を清めます。

ラマダンの期間

ラマダン(断食)の日程は、太陰暦によって決められるため毎年変動しています。国によって期間が違い、「新月」が観測出来た日から始まる国もあれば、暦通りに始まる国もあります。

毎年約11日ずつ早まっていて、約33年かけて同じ季節に戻ってくるそう。私達がマレーシアに移住してきた2014年は6月29日からラマダンが始まっていました。


2022年のラマダンは、4月3日から5月1日の日没まででした。ハリラヤ・プアサは5月2日の予定でしたが、直前に1日繰り上げられました。こういったこともあるんですね!移住以来初めての興味深い経験でした^_^

2024年のラマダンは、3月12日から始まります。

ラマダン期間中はどう過ごす?

イスラム教聖典

日の出前にスフール(朝ごはん)を食べる

果物やヨーグルトなど、お腹に優しい食べ物をまだ日が登る前にイスラム教の人たちは食べています。

日の入り後にイスタール(夕食)を食べる

アラーの神にお祈りをして、食べ物に感謝して家族や友人たちとイスタール(夕食)をいただきます。本格的なご飯を食べる前には、イスラム教の預言者ムハンマドが聖典で説いているように、「水・果物やデーツ(なつめの実)や卵」などお腹に優しい食べ物をまず食べることが多いそうです。

デーツについては、こちら↓の記事に詳しく書いてます。

この断食の時期の夕食時は、空腹の人がたくさん食べられるようにとレストランやホテルなどいろんなところで「ラマダン・ビュッフェ」をしていて、家族や友人と一緒に楽しくお腹いっぱいご飯食べることができます★

またラマダン期間中は毎日夕方から、道路沿いやショップロット沿いに屋台「バザール・ラマダン」が沢山できて、そこではいろんな美味しいマレー料理を買うことが出来ます。ラマダンシーズンを体感してみたい方におすすめです(^o^)

ラマダン期間中イスラム教徒以外はどうすればいい?

イスラム教徒以外は断食をする必要はないので、普段どおりの生活をして問題はありません。ただ夕方くらいからは、イスラム教徒の方々はかなり空腹になっているので機嫌が悪くなっている方もいます。

なのでこの期間はイスラム教徒の断食中の方の前では、飲食を控えるなどの配慮や思いやりが必要だと思いますね。

ラマダン終了後、「ハリラヤ プアサ」で盛大にお祝い

約1ヶ月の断食期間が終わると次の日には「ハリラヤ プアサ」というイスラム教最大のお祝いの日があります。

くわしくは、こちらにまとめています↓

まとめ

コロナ禍は、辛く大変な思いをした方が多かったことは事実。でも2020年から約2年間こうした辛い経験や規制などで大変な時期があったからこそ、私マレーズもさらに家族や友人たちとの絆が深まったと感じていますし、何事も順調だったら気付けなかったことに気づけたので、そういった意味では良いきっかけになったと感じています。

我が家は、ロックダウン以降一度も日本には戻らずマレーシアで過ごしていました。
マレー人にとっては私たちは外国人であるにも関わらず、普通に生活する分には現地の方々とほぼ同じ条件で生活をさせてもらえて、本当に感謝しています。

コロナのロックダウンをきっかけに、私は2021年6月からブログを始めることにしました。
このブログを通じて、私がマレーシアで今まで経験してきたことを同じくマレーシアに住む方やマレーシアを詳しく知らない方向けに発信していこうと思い記事を書き続けていますが、自分が今まで知らなかったさらに奥深いマレーシアの魅力を知るきっかけにもなっていて、ほんとに嬉しいしありがたく思っています(^-^)

まだまだ私も知らない魅力がマレーシアにはたくさんあります。私たちと同じくらいの年数マレーシアで暮らしている方も、移住されてまもない方も期間に関係なくそれぞれが違ったマレーシアでの貴重な経験をしていると思います。ブログはみなさんの体験記。自分自身の体験を発信できて、それぞれが持つ情報をシェアできるってとても素敵なことですね!

マレーズは、今までのマレーシア生活で経験できたことをみなさんにシェアさせてもらうことで、マレーシアのことを知らない方にも興味を持ってもらえたら嬉しく思っています。マレーシアは日本とすごくご縁の深い国。また親日で、穏やかで優しい人が多いです。マレーシアと日本の素敵な交流がこれからも続くと嬉しいです(*^^*)


マレーシアにまだ来たことがない方は、ぜひ一度この国の魅力をご自身で体感してみてくださいね!

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