こんにちは!マレーズです。
チャイニーズ ニューイヤーは、日本では春節とも言われる中華系の旧正月。多民族国家のマレーシアでは、それぞれの民族のたくさんのお祭り(祝日)があります。
今回は、中華系のお正月「チャイニーズ・ニューイヤー」についてご紹介しますね。
チャイニーズニューイヤーって?
中華系民族は、太陰暦(旧暦)の新年にあたる日にお祝いをします。旧暦なので、日にちは毎年変動していて2022年は2月1-2日でしたが、2023年は1月22-23日、2024年は2月10-12日でした。中華系の人たちは最大で2週間くらいの長期休暇を取ります。
【旧正月】は太陰暦のお正月なので、【Lunar New Year】とも呼ばれています。
どんなお祝いをするの?
日本と同じように、実家に帰省して家族や親戚と一緒に新年のお祝いをします。
日本でいう「新年あけましておめでとう」のような言葉で、中華系の人たちは
「恭喜発財」(コンシー ファーツァイ)「沢山のお金が儲かってみんなで喜べますように」とか
「新年快楽」(シンニェン クァイラー)「新年おめでとう!」といい合いながら、みんなで「魚生」イーサン(Yee Sang)という野菜の細切りを箸で空中に高くあげる習慣があります。
イーサンが高く上がれば上がるほど、長生きが出来ると言われています。
アンパオって何?
「アンパオ(Ang Pao・紅包)」は中国版お年玉。中国福建省からの移民が多いマレーシアでは、アンパオと言いますが、中国本土の他の地方では違う言い方をしたりします。
大人が独身の人や子どもたちに渡しますが、身近で普段お世話になっているサービス業の人たちにアンパオを渡すこともあり、「幸福」を日頃お付き合いのある人に配るという意味合いもあります。
赤は邪気を払い、幸福を呼ぶ色。金は金運Upの色で、中華系の人々はこの2色を縁起のいい色として大事にしています。
アンパオの袋は、旧正月シーズン前になると無料で銀行やスーパーマーケット・ホテルなどのサービス業・マクドナルドなどのファストフードでももらえたりしますが、半分会社の広告代わりになっていて会社名が裏側に入っていたりします。
レストランでは旧正月期間に売っているアンパオを買うと、そのお店で使えるクーポンがついてきたり、高級スーパーでは定額以上の買い物でちょっと高級なアンパオがもらえたりもします。
中華系の雑貨屋さんでも、赤や金色メインの華やかなアンパオがいろいろと売られています。袋のサイズはお札を折らずに入れられる大きめなサイズのものから、正方形の小さめサイズのものまでいろんな大きさがあります。
アンパオに入れる額は、RM5(約125円)やRM10(約250円)・RM20(約500円)などの少額が多いですね。少額でも、沢山の人にアンパオ(幸福)を配ることに意味があるそうです。
「4」以外の偶数が好まれ、特に「8」が縁起のいい数字・「4」は縁起が悪い数字。中華系の人は車のナンバーや携帯番号・住む部屋の番号・コンドミニアムなどの場合は、住む階数も「4」のつく数字は避けています。
コロナ禍で出てきた電子マネーで贈るアンパオ【e-Angpao】
コロナによるロックダウンで、州間の移動が長期間出来なかったマレーシアでは中華系マレー人も旧正月に実家に帰って家族や親戚と過ごすことが出来ませんでした。
このロックダウン中に、マレーシアでは電子マネーアプリの機能がかなり進化してとても便利になりました。
直接会ってアンパオを贈り合うことも出来なかったため、電子マネーアプリや銀行アプリなどから送れる「e-アンパオ」でRM5くらいから遠くに住む親戚や家族にも贈れるようになっています。
日本とのお正月の違い
◎庭などで爆竹を大量に鳴らしたり、夜中でも時間に関係なく打ち上げ花火が上がる
◎飾り付けは、ほぼ赤と金色
◎日本でいうお歳暮のような、豪華なラッピングの贈り物を贈り合う
◎中華系マレー人経営のお店は、旧正月前後2週間くらいはお休みのところが多い
◎みかんの消費量がすごい!スーパーにはみかん箱が沢山積まれて売っている
みかんの房(実)はお金の象徴。沢山のお金が儲かりますようにという意味が込められていて、アンパオと一緒によく配られています。
この時期はマレーシアに住んでいることを忘れてしまうくらい、いろんな場所が中華系の飾り付け一色になります。中華系のお店は閉まっていることが多いので、買い物がメインでマレーシア旅行に来たい方にはあまりおすすめ出来ない時期ですが、マレーシアの一番大きな中華系のお祭りを楽しめるにぎやかな時期です^_^
そのほかの記事も、良かったらご覧くださいね↓