こんにちは!マレーズです。
マレーシアは亜熱帯気候の常夏の国。季節は大きく分けて「乾季」と「雨季」の2種類ありますが、乾季でも一時的なスコールと呼ばれる土砂降り雨が降ることもあり、日本の台風の豪雨の比ではないこともしばしば。ひどい雨のときには低地にある町は冠水してしまうこともあります。
そこで今回はマレーシアの洪水や洪水対策の方法などについて、ご紹介したいと思います。
マレーシアの洪水
下のグラフにはマレーシアは表示されていませんが、インドネシアはマレーシアの隣国で気候が似ているので参考にしていただけたらと思います。マレーシアでは、日本よりも年間を通して沢山の雨が降ります。雨季でなく乾季でも雷雨が降ることはよくあり、マレーシアの豪雨の雨量は日本の台風の豪雨よりも多いこともよくあります。
マレーシアで2021年12月に起こった大洪水
2021年12月17日。マレーシア(マレー半島)の中心部周辺で「100年に1回あるかないかクラスの豪雨」が24時間以上続き、【1日で1ヶ月分の雨量】というとんでもない量の雨が降りました。これはモンスーンと、12月12日に南シナ海で発生した熱帯低気圧がぶつかって出来た寒冷前線によるものでした。
雨量が最多だったクアラルンプールでは、1日に最高で363mmを記録。年間雨量が約2,400mmのクアラルンプールですが、その8分の1の雨量が1日で降ったことになります。
クアラルンプールや近郊の街・パハン州など周辺の州の河川も溢れかえり、主要道路なども寸断されてしまい、今でも何万人もの人が避難所となっているイスラム教のモスク(礼拝堂)に避難して過ごしていました。
マレーシアで洪水被害を受けないために
マレーシアには火山や活断層がないので、標高の高い山は少ないですが地形の高低差は結構あり、雨が多いと低地に雨が流れていきます。そのため雨季に豪雨が降ると、低地にある一軒家などでは床上・床下浸水などの冠水被害もところどころで起きたりするので、低地のエリアにお住まいの方や低地に行くことがある方は気をつけて対策しておく必要があります。
洪水被害を防ぐ方法
- 豪雨が降っているときは出かけない
- 低地にある駐車場に車を停めている場合は、雨がひどくなる前に車を移動させる
- 自家用車は、SUV車などの車高の高い座席の車を選ぶ
- 低地にはなるべく住まないようにする
- 万が一水害に遭遇してしまった場合のために、窓ガラスを割る工具を車に常備しておく
このようにマレーシアには天災は少ないですが、水害に関しては他の国よりも多いことは事実です。気をつけておけば怖いことはないので、マレーシアに移住したい方の参考になりましたらうれしいです。