【マレーシア・ビザ】MM2H長期滞在ビザ 新申請条件の最新情報

パスポートと航空券 移住について
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こんにちは!マレーズです。

マレーシアでの長期滞在やリタイアメントビザなどとして有名になりつつある【MM2H】(マレーシア・マイ・セカンド・ホームプログラム)の取得条件のニュースが話題になっていますね。ちなみにマレーシアへは90日以下の短期滞在の場合は特別なビザは必要ありませんが、駐在や現地で働く方以外の方の滞在には長期滞在ビザや学生ビザなどが必要になってきます。

そこで今回は、マレーシアの長期滞在ビザである【MM2Hビザ】についてご紹介したいと思います。

ひろし
ひろし

マレーシアのMM2Hビザのことを最近知ったのですが、それって何ですか?

マレーズ
マレーズ

MM2Hとは、マレーシア・マイ・セカンド・ホームの略で、外国人がマレーシアを第2の故郷に出来る長期滞在ビザのことです。

ひろし
ひろし

なるほど。そのビザを取ると、どんなメリットがあるんですか?

マレーズ
マレーズ

マレーシアで銀行口座が開設でき、不動産の購入もできるようになります。あと場所によってはマレーシア人価格で施設に入ったりすることができたり、マレーシアでお子さんが学校に通う場合は、1年間で更新しないといけない学生ビザを取得する必要がなくなります。

ひろし
ひろし

そうなんですね。2021年10月からMM2Hビザの申請が再開されて、取得条件や内容が変更されていると聞いたのですが…

マレーズ
マレーズ

そうですね…旧条件では10年間マレーシアに居住する権利を取得出来ました。ただ2023年現在はビザ取得のための条件が新しいものに変わっており、以前とはいくつかの点が変更されています。取得条件が以前より厳しくなりましたが、各方面からの反発もあったため再度条件は見直されることになったようです。

詳しくは下で解説していますので、ご覧くださいね。また新しい情報が入りしだい更新していきます。

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【マレーシア・MM2H】長期滞在ビザ 新申請条件の状況

ムヒディン首相の辞任後、イスマイル・サブリ新首相と各大臣に変わって以降ジョホール州の王様(スルタン)の一言もあって、いろいろと周囲からの批判の多かった、このMM2Hの新取得条件は見直されることになりました。

2021年9月24日、政府移民局管轄の大臣ハムザ氏よりMM2Hビザ新条件に関する現時点での政府の考えが発表されました。

◎現MM2H保持者(退職者や留学移住者等)に対しては、10年の更新時に前回(2021年8月)発表した新条件をすべて適用することはない。

◎そしてMM2Hとは別に、富裕層向けの【プレミアム・プログラム】が新設。

現在のビザ保有者の更新時の詳細は、以下をご覧ください。
また新条件・内容等の細については、発表されしだいアップデート予定です。

MM2Hビザ保有者の現状と条件変更の目的

2021年8月下旬に発足したイスマイル・サブリ新政権で、内務大臣を担うハムザ・ザイヌディン氏がビザについて言及したところによると、(このMM2Hビザは現在居住しなくても保有出来るが、)57,478人の外国人がビザを保有しながらも、マレーシアに全く住んでいない人が7,000人以上いるとのこと。
マレーシアへ経済貢献ができる【良質な定住者】に絞るのが、今回の条件変更の目的ということです。

このMM2Hビザは2002年に始まり、今まで57,478人に発行されました。そして2018年9月に新規申し込みが停止されて以来、申し込みの再開が待ち望まれていました。

【マレーシアMM2Hビザ】取得の新条件(2023年時点)

  • 取得可能年齢:35歳以上
    ※今までは制限なし

  • 35-49歳までは、年間90日のマレーシア滞在が必要50歳以上は指定なし。
    ※今までは滞在日数指定はなし

  • 保有財産の証明額
    RM1,500,000(約3,900万円)保有の証明が必要になる
    投資信託や不動産・株配当などの投資収入は資産として認められない。

    ※今までは50歳未満がRM500,000(約1,300万円)・50歳以上はRM350,000(約910万円)


  • 月収入の証明額 RM40,000以上(約104万円以上)
    ※今までは手取り収入がRM10,000(約26万円)以上

  • 定期預金は、RM1,000,000以上(約2,600万円以上)の額を銀行に預ける必要がある。MM2Hビザ終了時には、全額返金される
    (不動産購入・医療費・教育費として50%の上限額までの実費を申請すると定期預金から引き出せる)
    ※今までは50歳未満がRM300,000(約780万円)・50歳以上はRM150,000(約390万円)

  • 申請者全員の無犯罪証明書が必要
    ※今までは申請者のみ

  • 配偶者(配偶者の両親)・子供・申請者の両親も帯同する場合、帯同者1人当たりRM50,000(約130万円)を、定期預金額に追加すること

  • ビザを取得できる人数制限を追加(マレーシア人口の1%(約32万7千人)を超えない人数に制限)

【新MM2Hビザ】取得費用

  • ビザ発給費は1年につきRM500(約13,000円)・5年の場合RM2,500(約65,000円)
    ※今までは年RM90(約2,340円)

  • ビザ取得時に、取得手数料を申請者RM5,000(約130,000円)帯同者RM2,500(約65,000円)支払う。
    ※今までは取得手数料はなし

【新MM2Hビザ】の特典

  • 条件を満たせば5年間マレーシアに滞在できるビザを取得可能。5年後再び条件を満たせば更新可能
  • 配偶者(配偶者の両親)・子ども・申請者の両親も帯同可能
  • 銀行口座・定期預金が作れる
  • 税金対策ができる
  • 住宅購入ができる

旧条件での【MM2Hビザ】の特典

  • 年齢制限がなく、条件を満たせば10年間マレーシアに居住しなくてもビザを保有できる
  • 家族(配偶者と21歳未満の未婚の子供、60歳以上の両親)も無条件で同行できる
  • 銀行口座が作れる
  • 税金対策が出来る
  • 住宅購入が出来る(ビザを持つことで融資限度額が高い住宅ローンが組めたり、土地付住宅の所有権を持てる)
  • 50歳以上の方は、マレーシア政府の許可がおりたら週20時間以内の労働が出来る
  • 日本から送金された年金の税金が免除
  • 自家用車をマレーシアで無税で購入できた(各メーカー指定車両のなかから)【2018年に廃止】
  • 日本から自家用車をマレーシアに持ち込むことが出来た(日本で3か月以上所有していたもの)
    【2018年に廃止】

旧条件当時MM2Hビザ取得に必要だった書類

  1. MM2Hビザ申請書【Application Form】(英語で記入)
  2. IM12フォーム(英語で記入)
  3. 申請者の経歴書(英文)
  4. 発行3ヶ月以内の戸籍謄本の原本(配偶者または子供が帯同する場合のみ)
  5. 会社発行の雇用証明書(英文)
  6. MM2Hビザを申請したい理由を書いたレター(手書きまたはwordで作成した英文)
  7. パスポート表紙と裏表紙を含む全ページのコピー(人数分)
  8. パスポートサイズの証明写真(人数分・背景はブルーのみ)
  9. 申請者の無犯罪証明書(東京では警視庁、その他は各都道府県の警察署で発行してもらう。申請から発行まで約2週間かかる・開封無効) 警視庁渡航証明係 03-3581-4321
  10. 健康状態の自己申告書【Medical Report / RB I Form】(英語で記入)
  11. MM2Hの担当局が、銀行に申請者の資産状況を問い合わせるための権限付与書
    【Financial status or account verification authorization letter】と【Job and salary verification authorization letter】(英語で記入)
  12. 収入証明として資産や給与などからの収入金額を証明するために、通帳の直近3か月分の入金額記載ページのコピー(通帳の表紙も含む)または、インターネットバンクの場合は該当ページのコピー(配当所得や投資からの所得は、収入証明として現時点では認められておりません。)
  13. チェックリスト【Appendix】

旧条件当時のM2Hビザ申請手順

  1. 上の必要書類をマレーシア移民局のMM2Hセンターに提出。
  2. 審査が通った申請者に仮承認書が発行されます。発行までの期間は状況により変動します。4ヶ月から半年くらいはかかります。
  3. 仮承認レターが発行されたら、日本のマレーシア大使館でシングルエントリービザを取得。
  4. 必ず6ヶ月以内にマレーシアに行き、銀行で口座と定期預金の開設・現地のクリニックで健康診断&健康状態を証明する書類依頼60歳以下の場合は現地の医療保険に加入します。
  5. 移民局のMM2Hセンターに、マレーシアの銀行の口座開設証明書や健康診断書、医療保険証明書などの書類を提出して、発行費用を支払いビザを発行してもらいます。
  6. ビザを受け取って終了!

旧条件でのMM2Hビザ保持者の更新について

更新時には新条件が適用されます。ただし猶予期間が1年設けられ、その期間に新しい条件を満たせば更新可能になります。 

※↑の新条件が見直されることになり、現時点でのMM2Hビザ保有者には、以下のように新条件のうちの一部のみ適用されることになりました。

旧条件でのMM2Hビザ保有者の更新条件

2021年10月5日に、マレーシア政府は現MM2Hビザ保有者に対して新しく以下の2つの条件をクリアすれば引き続きMM2Hビザを保有出来るということを発表しました。

  • ビザの更新時に、1年につきRM500/人を支払う
    パスポート更新に伴うビザの移動(延長)手続きにも、1人につきRM500×ビザの残年数分を支払う必要がある。
  • 夫婦の場合は、取得者または配偶者のどちらかが年間最低90日マレーシア国内に滞在する必要がある

マレーシアのボルネオ島にあるサバ州・サラワ州のMM2Hビザのほかに、マレー半島のジョホール州でも独自のMM2Hビザを検討しているとの報道がありました。(2023年2月現在)

MM2Hビザに関してはいろいろな情報が錯そうしているので、正式な情報が発表されしだいこちらのブログでも更新予定です。

マレーシア政府・移民局内MM2Hセンター(マレーシア)

Immigration Department of Malaysia Headquarters (Ministry of Home Affairs)

住所:No. 15,  1-7 Floor, (Podium) Persiaran Perdana, Presint 2, 62550 Putrajaya, Malaysia
Tel: +60 3-8000-8000
Email: mm2h@motac.gov.my

マレーシアMM2H公式ホームページはこちら

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