ジョホール州はどこにある
ジョホール州はマレーシア半島の南端にあり、シンガポールの北に位置しています。南北に長い州で、南北の距離は約300km近くあります。
そしてジョホールバル(Johor Bahru)は、下のMapの赤で囲われたエリアでジョホール州の州都。
ジョホールは英語では【Johor】と書きます。
ジョホール州ジョホールバルのメリット・デメリット
ジョホールバルのメリット
シンガポールが近い
シンガポールは、ジョホールバルから約1km南下したところにあるのでとても近いです。2つの橋でつながっていて、橋の渋滞がない場合は10分もあればバス・車・電車で国境越えが出来ます。
シンガポールの物価は日本よりも高いです。でもマレーシアでは買えないものが買えたり、マレーシアにはない博物館や美術館・公園なども多いのでリフレッシュしに行くことも出来ます。あとは私も含め散歩好きな人には、沢山街なかを歩けることもメリット(*^^*) 街歩きが楽しいです。
自然が多い
街なかや道路に緑が沢山あります。シンガポールにはほとんどヤシの木が生えていませんが、マレーシアにはヤシの木が沢山あるのでマレーシアの町並みのほうが南国らしさがあって私は好きです。
ジョホール州に限らずいろんな州で新しい街が作られているので、街づくりのためにヤシの木など木々が大量に伐採されてしまっているのは残念ですが、植林も積極的にされています。
物価が安い
ジョホール州は、首都クアラルンプールのように海外からいろんな人が訪れるような有名な観光地ではないので、基本的に物価も家賃も安いです。クアラルンプールよりも物価が高いという意見もありますが、ジョホール州ではシンガポール人が買う物の値段が高い傾向にあるだけであって、生活用品やスーパーの物価はクアラルンプール市街地にあるデパートやショッピングモールのほうが高いです。
外食はローカルフードは平均でRM6-10程度(約156-260円)と安いですが、日本料理・ウエスタンフード・韓国料理などの海外の料理は2倍以上の値段になります。
ショッピングモールが増加中
ジョホール州のショッピングモールは老朽化しているところは閉鎖され、最近ではTebrau(テブラウ)エリアには【TOPPEN】・【IKEA】、Sentosa(セントーサ)エリアには日本のデパートそごうがある【Midvalley Southkey】、Skudai(スクーダイ)エリアには、首都クアラルンプールにもある【Paradigm mall】などの新しいモールがどんどん増えています。
子どもが多いマレーシアの人にとっては、家族で楽しめるショッピングモールが週末のお出かけスポットの一つになっています。
美味しいレストランが多い
ジョホール州は広いので、いろんな街に必ず【ショップロット】と呼ばれるお店が集まった建物があります。
ショッピングモールにあるレストランはだいたいチェーン店であることが多く、どこのショッピングモールに行ってもあまり違いを感じませんが、ショップロットにはバラエティ豊かなレストランやホーカーがたくさんあるので、マレーシアならではの多国籍な食文化を感じることが出来ます。マレーシアらしさを味わいたいのであればショップロットでのご飯タイムをおすすめします。
ご飯時には、混んでいるレストランやホーカー(屋台が集まっているようなところ)に入るとまず失敗がないですね。ちなみにランチタイムは13-14時、夜は19時以降が混んでいます。
ジョホールバルのデメリット
電車がない
ジョホール州には、路線バスやアプリで呼べるGrabタクシーや時間貸しのレンタカーなどがありますが、首都クアラルンプールのような電車はないので住む場合は自家用車はあったほうが便利です。
歩道が少ない
ジョホール州に限ったことではないですが、マレーシアは首都クアラルンプールでも中心街の駅周り以外には歩道のある場所が少ないです。車社会で人が道を歩くことを想定していない街づくりなので、散歩やサイクリングなどの運動は基本的に公園か1軒家が立ち並ぶ塀で囲まれたエリア内、または道路だと車道を走ったりという感じになります。
1つの街から他の街への移動に高速道路を通らないと行けない場合、高速道路の脇を自転車が走っているようなこともあって危ないので、自転車専用道路や歩道は欲しいところですね。
最近では歩道がある道路もちらほら見かけるようになりましたが、まだまだ少ないです。日本のインフラはとても整備されているので、すばらしい~!とあらためて思いますね。
子どもが一人で外遊びに行きづらい
Grabタクシーを使えば遊びに行けたりもしますが、子どもたちだけ(中学生以上の年代)でタクシーを使って遠くに遊びに行かせるのは安全面での不安があるので、親が子どもを遊び場まで送り迎えをすることになります。
コンドミニアムの下がモールになっているタイプの家やモールや遊ぶ場所のそばに住めば、そのデメリットは解消されます。
週末や休日のモールやスーパーマーケットが混雑しやすい
マレーシアの物価は、シンガポールの物価の3分の1。1kmの橋を渡ってマレーシアに来れば3分の1で物が買えるとなれば、誰でも買い物に行きたいですよね。
コロナでマレーシアが国境封鎖していた2020年から約2年間はシンガポール人が週末にジョホールバルに買い物に来ることが出来なかったので、週末でも混雑することなく買い物が出来ました。国境が再開している2023年現在では、週末になるとスーパーやモールに活気が戻っていて、賑わっていますね^_^
ジョホール州のイスカンダル計画
ジョホール州では現在【イスカンダル計画】という、シンガポールとジョホール州共同で立ち上げている「中国の香港と深セン」のような街づくりプロジェクトが進行中です。コロナ禍でスピードダウンしていましたが、着実に発展してきています。
どんな国のどんな場所にもメリットやデメリットがあるとは思いますが、住めば都ですよね。
これからどんどん街が発展することは嬉しいことで、今まで草地だったところがショッピングモールやコンドミニアムに変わっていく様子を見ていると、今までの古きよき町並みや文化は残ってほしいなぁという寂しさも感じています。
でも、これから街が出来上がっていくのを見ながら生活できているのは、私たちにとってとてもいい体験になっています。もしこの先マレーシアを離れることになっても、マレーシアがマイセカンドホーム(第2の故郷)として忘れられない思い出の地になるでしょう。
そんな生活を送ることが出来ていることが、本当にありがたいです^_^