こんにちは！マレーズです。
中華系民族の旧正月は、太陰暦のため毎年日にちが変わります。旧正月の2-3日くらい前からお店や学校・会社などがお休みに入り、中華系家族はお父さんの実家へ帰省しているため高速道路は帰省ラッシュが始まります。また、我が家の子どもたちの学校もたっぷり約1週間の旧正月休みに入ります(*^^*)
今回は、マレーシアの旧正月にするといいこと、またしてはいけないタブーなことについてお話ししたいと思います(^-^)
旧正月にするといいこと
中国本土は領土が広いので、地域によって行事ですることが少しずつ違うそうです。世界中で暮らしている中華系民族も、移住元の地域しだいで行事が少し異なります。
家族・親戚が集まって一緒にご飯を食べる
縁起のいいご飯をみんなで一緒に夜中まで食べています。
【煮魚や水餃子・春巻き・蒸した肉・唐辛子の漬物・団子・麺類・火鍋・魚生（イーサン）など】を食べます。【団子】は普段離れて暮らす家族が集まる一家団欒を意味していたり、【餃子】は形が昔の中国のお金に似ているので金運UPを意味するなど、中華系の人々は縁起をかつぐことをとても大事にしています。
【水餃子】は大晦日に家族が集ってみんなで作り、具にはピーナッツや栗・なつめ・硬貨（コイン）などいろんなものを入れて、食べた時に出てきたものでその一年にどんないいことがあるかを占います。
皮が破けてしまうことは不吉なことなので、作る時にも破けないように気をつける必要があるそうです。
【煮魚】は毎年大晦日に出されますが、地域によっては食べ方だったり、魚をテーブルに置く向き（年長者に魚の頭のほうを向けて置く）にも縁起を担ぐ習慣があります。
【魚生】と書く【イーサン】は、お刺身のつまのように野菜を細く千切りにしたものや、ピーナッツやごま・揚げワンタンの皮・サーモンのお刺身などが入っていて、スーパーでも【魚生】セットが売っています。
【フォーチュンクッキー】（クッキーの中に幸運のメッセージが書かれた紙の入っているクッキー）も良く食べられています。
赤い服や赤い下着を着る
赤い色には悪運や悪魔を排除する力があるので、新品の赤い物を身につけることがいいとされています。
旧正月前に竹の葉で掃除をする
旧正月前に掃除をする時、竹の葉で掃除をすると【悪魔や邪気を追い払う】と言われています。
借りたものは返す
借り物（借金など）で終わる１年になってしまうので、旧正月中に借りた物がある場合は返す。また旧正月中に物を借りてはいけないとされています。
旧正月中のタブーなこと
中国ではタブーなことは、「神様の意思である」とされています。たくさんのタブーなことがあるので、知らずにしてしまった場合は、神様に謝って許してもらうそうです。
大晦日の料理をすべて食べること
大晦日で出てきた料理は、すべて食べずに旧正月（翌日）に持ち越す。「吉慶有余」といって、幸運を次の年に引き継ぐといった意味があります。
掃き掃除をすること
大晦日に日本では大掃除をしたりしますが、中華系の国では逆にこの日に掃除をすると幸運が逃げてしまうと言われています。もし掃除しないといけなくなった場合は、部屋の真ん中にゴミは集めておいて、旧正月から5日程度過ぎたら捨てるようにしているとのこと。
朝ごはんにお粥を食べること
昔はお粥が貧乏の象徴だったので、お粥を食べると金運が下がると言われています。
薬を飲んではいけない
持病を持つ人を除いて、旧正月初日に薬を飲むと一年中薬を飲まないといけなくなって病気も治りにくいと言われています。
奥さんは旧正月初日に自分の実家に帰ってはいけない
奥さんは旧正月の初日に実家に帰ってはいけません。自分の実家に災いをもたらすと言われています。奥さんが自分の実家に帰ることは、結婚に問題があるということを意味しているそうなので、帰る場合は2日目以降ならばいいとされているそうです。
アンパオ（お年玉）は偶数の数字でないといけない
アンパオに入れる金額は偶数がいいとされていて、奇数は不吉だと言われています。ただ４だけは縁起が悪い数字なので、避けられています。
その他にも地域によって違いますが、グラスや陶磁器を割ること・刃物を扱うこと・泣くこと（泣くことで泣くような不幸が舞い込んで来ないように）・怒ること・裁縫をすること・髪を洗うこと・本や靴を買うこと（中国語のこれらの単語の発音が、縁起の悪い言葉に似ているなど））などもタブーとされています。
いろんないい縁起をかついで、みなさんにとってもいい１年になりますように。
